先日、ふと思い立ってメインブログのサーバー移行(移転)を行ったのですが、いろいろと問題がありサイトがエラー等で表示されない期間を作ってしまいました。
特に、ここ1年ほどで急に常時SSL化(https)が当たり前となりましたが、SSL化したサイトの移行に関する手順は、まだ情報が一般化しておらず、私も全く頭にありませんでした。
手順通りに作業すれば、そんなに大変な作業ではないので、参考情報をまとめておきます。
SSL化すると新旧のサーバーの切り替えが大変
SSL(Secure Sockets Layer)とは、データを暗号化してやりとりする仕組みですが、通信の暗号化に必要な鍵とサイト運営者の情報が含まれたSSL証明書により、確かにそのサイトである(別のサイトがなりすましているのではない)事を証明しています。
最近のレンタルサーバーで無料で取得できるSSLは、ドメイン認証と言われるものですが、DNS(ドメイン・ネーム・システム)を新しいサーバーに書き換えた後、それが浸透するまでは、新しいサーバーのSSL認証を取ることができません。
つまり、セキュリティが高いため、古いサーバーに紐付いたSSL認証では、新しいサイトを表示することができませんし、逆に新しいサーバーのSSL認証が通ると、古いサイトを表示することができず、私の場合24時間弱は接続ができたりできなかったりという状況でした(それ以外にも問題があって403エラーを出していましたが)。
SSL証明書の持ち出しと持ち込み
そこで、SSL化したサイトを移転する手続きとして、どうすれば良かったのかとGoogleで調べてみると、現在設定されているSSL証明書の持ち出しが出来て、新しいサーバーに持ち込みが出来るなら、エラーを出さずにSSLの移行ができるようです。
ただし、この方法はSSL持ち込みに対応しているサーバーに限られますし、手数料がかかる場合があります。
まだちょっと一般的な方法では無いのかな?
サーバーを借りる際は無料SSLが提供されていることが選択基準の一つになりますが、事業としてサイトを運営するなどの場合は特に、他社取得SSL証明書が持ち込み可かどうかも重要ポイントのようです。
エックスサーバーは他社からの移転時にSSL証明書を事前発行!
実はSSL化したサーバーの移転問題について最近は対策がされていて、例えば、当ブログを書いているエックスサーバー では他社サーバーからの移転の際に、ダウンタイムを発生させずに移行できるような仕組みが今年8月に実装されました。
公式サイト他社サーバーからの移転時にSSL証明書を事前発行!「無料独自SSL設定」機能バージョンアップのお知らせ|XSERVER
もちろん無料。
私は何も考えずに作業を進めてしまいましたが、これならちゃんとマニュアルを読んで作業すれば、問題なさそうです。
今回サーバーを移転したわけ
これまで、私はWordPress専用の高速サーバー「wpX」と「エックスサーバー 」の2つのサーバーを借りてブログ運営を行っていました。
「wpX」は安くて速いがメールが使えないなど問題あり、「エックスサーバー」は何でも出来るが少し高いという感じでそれぞれ良し悪しがあったのですが、「wpX」が2019年9月24日より「wpX Speed 」としてリニューアルしたことで、サーバーのスピードが更に早くなり、従来不可だった複数サイトの運用やメールの独自ドメイン設定が可能と、サービスが大幅にパワーアップしています。
一方で、一番安いクラスで月1,200円(税抜)に値上げされ、私にはどうもオーバースペックとなってしまいました。
エックスサーバーの方は、一番安いX10プランを契約していますが、12ヶ月契約で月1,000円(税抜)で、いまのところサービスには満足しています(※カード自動更新による1ヶ月払い1,000円/月も可能)。
というわけで、googleアップデートによりブログのアクセスが激減してしまい、ハイスペックサーバーが必要なくなった事、また、ブログ運営の合理化策として、今回契約更新のタイミングに合わせて「エックスサーバー」にサイトの集約を行いました。
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