住信SBIネット銀行が発行する、デビット付キャッシュカード「ミライノデビット」が「プラチナデビットカード」に名称変更し、券面もメタル調のナンバーレスカードに刷新されました。
また、2022年3月1日より付帯保険サービスが大幅に拡充されました。
公式サイトミライノデビット PLATINUM(Mastercard)付帯保険変更のお知らせ 2022年3月1日(火)提供開始
モバイル端末保険として従来は、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、モバイルゲーム端末ほか故障した場合に、修理可能であれば50,000円/年1回まで補償する保険が付帯していましたが、これが100,000円/1年に増額されました!!
また、国内・海外旅行保険も元々充実していますが、航空便遅延保険も付くようになりました。
モバイル端末保険は同居家族の所有端末も対象になるということで対象機器も多く、AppleCareが不要になると考えると、年会費を払ってもそれだけで元が取れてしまいます。
月額1,000円弱で所有する多くのモバイル端末に保険をかけられるし、最近は利用付帯が多い旅行傷害保険も自動付帯となっていて、SBIグループユーザーは加入しても良いかと。
ちなみにデビットカード(Visa)からプラチナデビットカードへの切り替えは年会費以外の手数料は無料です。
プラチナデビットカードのサービスの詳細と、これからどう使っていこうかという考えをまとめておきます。
プラチナデビットカード 基本情報
- ブランド:Master
- 年会費:11,000円(税込)
- カード付帯機能:Mastercardコンタクトレス
- ポイント還元率:1%
- 海外旅行傷害保険:最高1億円(自動付帯)
- 国内旅行傷害保険:最高1億円(自動付帯)
- ショッピング補償:最高100万円(自己負担10,000円)
- その他保険:モバイル端末保険 10万円/1年
- 外貨普通預金(米ドル)による外貨決済が可能
- 付帯サービス:LoungeKey、Boingo Wi-Fi、ダイニング by 招待日和、国際線手荷物無料宅配ほか、Mastercard Taste of Premiumが利用可能
- スマートプログラムランクが+2
デビットカードなので発行にあたって審査はありません。住信SBIネット銀行に口座のある15歳以上であれば保有可。また、住信SBIネット銀行に残高さえあれば最高200万円まで即時決済可能です。
なにげにポイントが高いのが、米ドル決済が出来ること。米国株などドル資産を保有している人にとって、ドルをドルのまま決済できるというのは急激な円高時の保険になります。住信SBIネット銀行は米ドル購入時の為替手数料が低いですしね。
ありがたい事に住信SBIのデビットカード(Mastercard)は、Apple Pay、Google Payにも対応しました!
あと問題は、デビットカードなのでガソリンスタンドなど一部決済出来ない店舗があることと、記録される明細が「デビット xxxxxx」となり、後でMoneyFowardMeで見てもどこの店舗で何に利用したものかわからないデメリットも。
その他デメリットはデビットカードなので、家族カード、ETCカードが発行出来ない点でしょうか。
住信SBIネット銀行の特徴
ミライノデビットの発行には、住信SBIネット銀行の口座が必要です。
住信SBIネット銀行の特徴を簡単に書くと下記のようになりますが、特に米国株投資家(海外ETFも含む)には、為替手数料の関係でSBI証券と合わせて開設が必須の口座かと思います。
また、金利は(ネット銀行の中では)比較的低いのですが、手数料無料回数であったり、他行から自動入金させる設定ができたりと、普段使いしやすい工夫がされていると思います。
- SBI証券口座へ自働スイープ(ハイブリッド口座)
- 為替手数料が安い(米ドル調達コストが片道4銭)
- 手数料無料回数は多い(スマート認証アプリ導入でATM月5回、振り込み月5回無料)
- 定額自働振り込みや他行から自動入金が便利
- キャッシュカードなしでスマートフォンだけでATMが利用可能
- ネット銀行の中では金利は高くない
プラチナデビットカードを発行することで、スマートプログラムのランクが2ランクプラスされます。
普通はランク2からスタート(スマート認証NEOアプリをインストールすることが条件)するので、プラチナデビットカードを保有することで最高のランク4となり、ATM利用は月20回まで無料、振り込み手数料も月20回まで無料となります。
ちなみに、プラチナデビットカードへの切り替えは、「お問合せ・ご案内」メニューから登録情報の変更を選択し、カード再発行→プラン切り替え・グレード切り替えへと進むことで手続きが出来ます。
住信SBIネット銀行 米ドル決済について
住信SBIネット銀行は米ドル-円取引時の為替コストが通常片道4銭となっており、SBI証券や楽天証券の25銭に比べて6分の1となっています。
外貨積み立て設定なら、米ドルの為替コストは片道2銭!!
注:2022年7月25日より為替コスト改定があり、外貨普通預金、外貨定期預金は片道6銭に、積立は3銭になります(安い事には変わりありません)。
米国株投資家は利用しない手はありません。
さらに、デビットカードを利用することで手元の米ドルをドルのままショッピング利用や海外ATMで引き出すことが出来ます。
ドルのまま使用出来るというのは、急激な円高時の保険になります。急に円高に振れた際には米国のAmazon.comから日本製品を逆輸入しても国内で買うより安いケースもあります(ゲーム機とかカメラ・レンズとか)
ただし注意点があり、米ドル決済した場合には海外事務手数料分(2.50%(非課税))が加算されます。一応、今のところは、海外事務手数料優遇プログラムにより年間30回まではポイントバックされますが。。。
この手数料水準は、一般的なVISAやマスターカードの事務手数料(例:三井住友カード2.20%)よりは若干割高なのでわざわざドルを買ってドル決済をする必要は無いです(手元にドルがあれば使うというスタンスで)。
<デビットカード海外事務手数料優遇プログラムについて>
お支払いいただいた海外事務手数料相当分を、年間30回までポイントバックします。31回目以降のご利用についてはポイントバック対象外となります。
※年間とは4月1日~3月31日の1年間、付与ポイントは「スマプロポイント」となります
ポイント還元について
プラチナデビットカード(Master)では1.0%がポイント還元されますが、月間のご利用金額の合計に対して1,000円ごとに10ポイントがスマプロポイントとして還元されます。
スマプロポイントは500ポイント以上100ポイント単位で現金またはJALのマイルに交換が可能。
ポイントの有効期限は、ポイント付与月の翌々年度3月末となっているので、最長3年、最短でも2年となります。
カード利用だけでなく、住信SBIネット銀行のサービス利用でもスマプロポイントが貯まるため、500ポイントを貯めるのはそう難しくないでしょう。
充実した付帯保険
モバイル端末保険
偶然な事故により、対象となる通信端末機器に、破損、損壊、水濡れ、水没、故障、盗難が発生した場合、修理可能な場合は最大100,000円/年1回)(2022年3月1日より増額)が、修理不能な場合は最大25,000円/年1回)(2022年3月1日より増額)が補償されます。
Apple care+の加入料金も最近は値上がりしており例えばiPhone13 proで24,800円/24ヵ月、プラチナデビットカードの年会費11,000円で元が取れてしまいます。
Apple care+に入っていない場合、iPhone13 Proの液晶画面割れの修理は42,800円もかかります。背面ガラス割れ修理費用はなんと83,800円!!
クレジットカードのミライノ カード GOLD(JCB)(年会費3,300円(税込))では、本人所有のスマートフォンのみが補償対象となりますが、プラチナデビットカード及びミライノ カード PLATINUM(JCB)では、同居家族が保有する機器も含めて、スマートフォン、タブレット端末、デスクトップPC、ノートPC、スマートウォッチ、モバイルゲーム機、モバイル音楽プレイヤーが補償対象となります。
具体的には、保険開始日時点でメーカー発売日から5年以内であるか、またはメーカー発売日から5年を経過した製品であっても、保険開始日を起算として、保険開始日の1年前より後に購入したことの証明を取ることができる通信端末機器である必要があり、入会日(2021年2月1日以前の入会のかたは2021年2月1日)のいずれか遅い日の時点で、画面割れ、ケース割れ、水濡れ等がなく、正常に動作している通信端末機器である必要があります。
また、日本国内で発売されたメーカーの正規品である通信端末機器であり、日本国内で修理可能なもの、かつ日本国で購入可能な通信端末機器である必要があります。
保険金を支払わないケースの重要な例として、以下の場合は対象外だそうです。
- 置き忘れ又は紛失
- 中古品として購入した対象端末に生じた電気的・機械的事故に起因する損害
- 国外での盗難による損害(ただし後述の「海外旅行傷害保険」の携行品障害で対応できると思われます)
公式サイトモバイル端末の保険(自動付帯)
公式PDFMIRAINO DEBIT PLATINUM モバイル端末保険サービスガイド
ショッピングプロテクション
プラチナデビットカードはショッピングカード保険(ショッピングプロテクション)が、カード利用により付帯されます。
補償限度額は最高100万円(自己負担額1万円)。
購入した商品が購入から90日以内に破損、盗難、火災など偶発的な事故により損害を被った場合に補償されます。故障は対象外。
ただし、下記の通り結構広範囲に対象外の商品が挙げられています。
- 船舶、航空機、自動車、自動二輪、原付き、ハンググライダー、パラグライダー、サーフボード、セイリングボード、ウインドサーフィン、スキー、スノーボード、ラジコン模型(及びこれらの付属品)
- 携帯式電子機器(移動電話、ポケベル等の通信機器、ノートPC、ワープロ等の携帯式電子事務機器)
- 義歯、義肢、メガネ、コンタクト、補聴器
- 動物及び植物
- 現金、手形、小切手
- 食料品
- 稿本、設計図、図案
- 不動産
- 会員が従事する職業上の商品
- 書画、骨董、彫刻物、貴金属、時計、宝石
- デジタルソフトウェア
- 保険の購入
1万円以上する、破損させそうなもの。ということで、パッと思い付く対象物としては「カメラ」「携帯式ゲーム機」「液晶モニター」「楽器」「スポーツ用品」「スーツ」「かばん」など。
公式PDFMIRAINO DEBIT PLATINUM 保険サービスガイド
旅行傷害保険
旅行傷害保険は補償金額が充実しています。また自動付帯となっているので非常にありがたい。また家族も18歳未満の子供も含めて広く対象となっています(カード本会員の配偶者、生計を共にする同居の親族、生計を共にする別居の未婚の子)。
注意点としては、一般的なクレジットカードの海外旅行傷害保険と同じですが、保険期間が日本出国から3ヵ月に限られること。
公式PDFMIRAINO DEBIT PLATINUM 保険サービスガイド
プラチナデビットカード付帯サービス
LoungeKey
カードと当日の搭乗券の提示で、世界1,000ヵ所を超える空港ラウンジを年間3回まで無料で利用可能です。同様のサービスではプライオリティ・パスが有名ですね。
ありがたいサービスですが、同伴者の利用は有料に。
Boingo Wi-Fi
空港、ホテル、レストラン、交通ハブ、インフライトなど、100ヵ国にてアクセスが可能な「Boingo Wi-Fi」を無料で利用可能。
ダイニング by 招待日和
全国有名レストラン約250店舗を2名以上で予約の場合に、コース代金1名分を無料に(サービスの利用は1ヵ月あたり2回まで)。
記念日に使ってみようかなと思っています。
その他旅行関連サービス
- 国際線手荷物無料宅配(往復各2個まで) ※2022年4月1日以降、無料は往復各1個までとなります
- 国内宅配サービス(300円割引で宅配)
- 空港クローク優待サービス(海外出国の際防寒着を帰国まで預かるサービス、1着につき10%引き)
- 海外用携帯電話・WiFiレンタル優遇サービス
- ポケトークレンタルサービス
- 国内高級ホテル・高級旅館予約サービス
- Booking.com 特別優待(6%~10%キャッシュバック)
- Hotels.com 特別優待
- バケーションニセコ 特別優待
- 「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス、ワイキキビーチ」特別優待
- 「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」Mastercard限定宿泊プラン
- ハワイ エアポートシャトル優待サービス
その他サービス
- ふるさと納税特別優待
- るるぶモールレストラン割引優待
- ワインスクール優待サービス
- 歌舞伎・能手配サービス
- Tokyo Supercars特別優待
- ヘリコプタークルージング特別優待
- 国内ゴルフ場 予約優待(GOD掲載ゴルフ場の割引)
- 会員制ゴルフ(限定コースの予約およびイベントコースの紹介)
- 海外有名ゴルフコース手配代行サービス
- 「楽天スポニチゴルファーズ倶楽部」特別入会
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