2014年(平成26年)の家計調査結果について、先日の貯蓄・負債編に続いて家計収支編が公表されています。
2014年の概要としては、可処分所得及び消費支出のいずれも全てのクラスタで実質減少と、非常に厳しい状態でした。
株式投資していると景気が良い話も聞かれましたが・・・
生活から感じる景気感は家計調査結果の方が実感に近いです。
さて、今回の家計調査(家計収支編)の中で一番気になったのは、高齢無職世帯の家計収支の内訳です。
平均的な老後の生活費はいくら位で、どういった項目に使われているのでしょうか?
2014年高齢夫婦無職世帯の家計収支
高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上,妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の実収入は207,347円。その92%(190,800円)が社会保障給付となっています。
ここから税や社会保険料が引かれた可処分所得が177,925円でした。
一方、消費支出は239,485円(年額換算で2,874,000円)。
内訳を見ると、
- 食料 25.4%(60,869円)
- 住居 6.7%(16,158円)
- 保健医療 6.1%(14,635円)
- 交際費 12.0%(28,749円)
うーん、食費多すぎない?!
二人世帯で食べる量も減っていると思うのですが意外に食費の金額が高いです。あまり料理をしなくなり出来合いのものが増えるからでしょうか?
住居費は持ち家が多いのでこの程度となっているのでしょう(2人以上世帯のうち65歳以上世帯の持ち家率は93.6%)。
賃貸派の方は老後に住居費がこれ以上にかかる事を忘れてはいけませんね。
保険医療費は想像の通り若い頃より支出が多いですが、意外と二人世帯でもこの程度です。将来は自己負担率が変わる可能性がありますが、むやみに不安を煽られる必要は無いような気がします。
交際費はもう少し欲しい。
年金が将来どうなっているか判りませんが、今の家計と見比べてもまぁ暮らして行けない事は無いだろうとイメージしました。
交際費ほか遊びに費やすお金をどこまで積み増せるかが、これからの資産運用にかかってくる訳ですが、無理に高リターンを狙わなくてもインフレに負けない資産運用で十分という認識です。
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