クレジットカードやデビットカード、プリペイドカードのお得な使い方を考えるのは、ポイントを稼げるメリットはもちろんですが、ゲームの裏ワザ攻略の様な面白みがあります。
昨年から今年にかけて、クレジットカードのサービスの改善・改悪がありました。またコロナの影響ほか、暮らし方の変化によってお得なクレジットカードも変わってきています。
我が家の保有クレジットカードの中から、2023年になった現在の主力6選の特徴とその選択の理由を紹介します。
前提:基本的なクレジットカードに対する考え
我が家は可能な限り現金は使わずに、クレジットカードなどキャッシュレス決済を使用しています。最近は近所のラーメン屋もキャッシュレス対応になりました!ライブハウスのドリンク代も電子マネーで払える所が増えています。もはや現金を使う場面は、会社のお弁当くらいです。
家計の年間の支出は数百万円になるので、これをクレジットカードの決済にすることで、得られるポイント還元は数万円から数十万円相当と、金額にすると結構なインパクトがあります(我が家は年間300万円程度をクレジットカードで決済しています)。そのため、クレジットカード選びでは還元率を一番に重視しています。
一方で、還元率だけでなくて、カード独自のサービスの利用を目的に保有しているカードもあります(三井住友カードプラチナの宝塚歌劇チケット優先販売や、AUカブコム証券での投信積立用のAU PAYカード)。
最近ではクレジットカードそのもので決済するよりも、プリペイドカードにチャージして決済することも多いです(TOYOTA Wallet、Revolut、MIXI M等を出口として使用)。ポイントの多重取りメリットのほか、明細がすぐに上がるメリットも大きいと感じています。このあたりのお得なルートは頻繁にルールが改訂されている最中ですので、色々と柔軟に試している状況です。
paypayなどのコード決済は割引が大きかった初期こそ使用しましたが、レジ前での操作ステップが多いことや、スマホの通信状態が悪い時に使えないなど勝手が悪く、今は楽天Payしか使っていません。
まれに、現金かpaypayかしか選択肢がないような小店舗では、paypayの支払いができるLINE PAYのチャージ&ペイで支払っています(事前の残高チャージが不要)。
1.三井住友カード プラチナ
- ブランド:VisaまたはMaster
- 年会費:55,000円(税込)
- 追加カード:ETCカード(年会費税込550円、初年度無料及び利用時翌年度無料)、家族カード(無料)
- 付帯機能:Visaタッチ決済 or マスターカードコンタクトレス、iD
- ポイント還元率:基本0.5%
※カードご利用プレゼント(最大0.5%)及び年間利用ボーナス(最大0.5%)
※コンビニ・マクドナルドほかポイント最大5%還元(タッチ決済時) - 国内・海外旅行傷害保険:最高1億円(自動付帯)
- ショッピング補償:年間500万円
- 主なサービス:SBI証券投資信託積み立て2%還元、空港ラウンジ利用、家族ポイント最大+5%、宝塚歌劇優先販売、USJエクスプレス・パス
- 利用限度額:原則300万円~
昨年、三井住友カードゴールドNLからのアップグレードを申し込んで取得しました。現在、メインカードとして決済を集中させています。
付帯サービスは非常に充実していますが、年会費55,000円(VISAとMasterのデュアル発行の場合は合計60,500円)を考えると、私にはオーバースペックなのは間違いありません。
三井住友カード プラチナの基本還元率は0.5%ですが、カードご利用プレゼント(半年で50万円以上利用で0.5%相当のギフトカード進呈)と、2023年1月にスタートした年間利用ボーナス(年間利用額50万円毎に0.5%ポイント還元)により最大1.5%と結構ポイントは貯まります(マイ・ペイすリボ併用で1円でも手数料を発生させればさらに+0.5%)。
2022年12月以降、三井住友カード プラチナもタッチ決済で5%還元の対象となりました。対象店舗も上記のように実用性がある店舗が続々と増えていますし、メンバーズセレクション(プライオリティパスや、食の逸品プレゼント)の還元も考えると、年会費分の恩恵はあると考えています。そもそも、取得した目的は最近妻がはまっている宝塚歌劇のチケットの優先販売なのでヨシ!(と自分に言い聞かせています)。
プラチナカードのサービスを利用しない方は、ポイント還元特化型のプラチナプリファードをお勧めします。こちらは、プラチナカードの特典を廃してポイント還元に振り切ったカード(年会費33,000円)ですが、SBI証券の投信積立が5%還元となるのが大きいです(紹介URLを貼っておきます。こちらから申し込みで紹介特典のポイントプラスがあります!)。
2.三井住友カードゴールドナンバーレス(NL)
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- ブランド:VisaまたはMaster
- 年会費:5,500円(税込)(年間100万円利用で永年無料に)
- 追加カード:ETCカード(年会費税込550円、初年度無料及び利用時翌年度無料)、家族カード(無料)
- 付帯機能:Visaタッチ決済 or マスターカードコンタクトレス、iD
- ポイント還元率:0.5%
※コンビニ・マクドナルドほかポイント最大5%還元(タッチ決済時) - 国内・海外旅行傷害保険:最高2,000万円
- ショッピング補償:年間300万円
- 主なサービス:SBI証券投資信託積み立て1%還元、空港ラウンジ利用、年間100万円利用で10,000Vポイント付与、家族ポイント最大+5%
- 利用限度額:最高200万円
1年間で100万円を使う修行を行うことで年会費無料で保有できるゴールドカード。年間100万円ちょうどの利用でポイントボーナスが入り1.5%還元のカードとなりますが、100万円以降は還元率が落ちるだけなのでそこがネックになります。
SBI証券の投信つみたてで、1%還元が得られる(月5万円の積立で年間6,000ポイント)ので、SBI証券利用者は是非持ちたい1枚。
また、三井住友カードではセブンイレブン、ローソン、マクドナルドほかでのタッチ決済利用が5%還元となるので普段使いにも活躍します。
3.エポスゴールドカード
- ブランド:VISA
- 年会費:5,000円(インビテーションまたは、年間50万円以上利用で翌年以降永年無料)
- 追加カード・機能:Visaタッチ決済、QUIKPay
- 海外旅行傷害保険:最高1,000万円(自動付帯)
- 主なサービス:優待特典、マルイのセールで10%オフ、tsumiki証券つみたて投資
- ポイント還元率:0.5%(選べるポイントアップ 1.5%)
- 年間100万円利用で1万円相当のボーナスポイント
エポスカードを年間50万円程度使用すると、インビテーションが届き、年会費無料でエポスゴールドカードが持てます。
私は2021/12/14にハピタス経由でエポスカード(一般)を申し込み、12/19カード利用開始、7/2にアプリにゴールドカード招待状準備中の表示が出ました。1月~6月のカード支払い額は合計536,996円(うちtsumiki証券つみたて投資で250,000円利用)。
基本還元率は0.5%と低いものの、年間100万円ちょうどの利用で1万円相当のボーナスポイントがもらえるため、1.5%還元のカードとなります(100万円以降は還元率が落ちる)。
また、選べるポイントアップとして3店舗はポイント3倍(1.5%還元)となるので、mixi(Mixi Mチャージ用)のほか、公共料金の支払いに利用しています。
AU PAYにもKyashにもチャージができるため、使い勝手が良いです。
4.楽天カード
- ブランド:VISAまたはMaster、JCB、AMEX
- 年会費:無料
- 追加カード・機能:EDY、楽天ポイントカード、QUICKPay
- 海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯)
- ショッピング補償:ネット利用全額
- 主なサービス:SPU スーパーポイントアッププログラム(基本還元3%)
- カード利用100円につき1P=1円(ポイント還元率:1%)
楽天市場で基本3%還元、ほぼ楽天市場専用となっています。
私はMasterブランドを保有していますが、JCBブランドが最近人気ですね(JCB限定の5と0のつく日は街でのご利用分がもれなくポイント2倍のキャンペーンがある)。
また、いずれのブランドでも楽天市場で月に2万円以上利用する場合は、街での利用ポイントが2倍(2%還元)になるキャンペーンが毎月開催されています(要毎月エントリー、楽天キャッシュ、楽天EDYへのチャージも街での利用の対象)。
公式HP街でのご利用について
楽天カードを使った、楽天証券の投資信託のつみたてでの獲得ポイント減少(1%→0.2%、2022年7月12日積立設定締切分以降)、楽天カードからKyash CardやAU PAYへのチャージがポイント付与対象外に(2022年7月以降)など、楽天系はここのところサービス改悪が目立ち、利用機会が減りました。
公式FAQ楽天カード利用獲得ポイントの還元率が異なるご利用先
5.セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード・デジタル
- ブランド:AMEX
- 年会費: 1,000円(初年度無料、前年の利用があれば翌年も無料)
- 追加カード:ETCカード(無料)※デジタルカードは家族カード発行不可
- 付帯機能:QUICPay、アメックスコンタクトレス(CL)
- ポイント還元率:0.5%
- 海外旅行傷害保険:なし
- ショッピング補償:オンライン・プロテクション
- 主なサービス:QUICPay利用で2%還元、アメリカン・エキスプレス・コネクト優待
こちらはQUICPay利用と、アメックスキャッシュバックの利用専用になっています。
セゾンパール・アメックスのQUICPayで付与されるポイントは現在2%還元!(ただし年間合計利用額30万円まで)。
QUICPayが優れている点として、使えるお店が多い事のほか、Visaタッチでは決済上限が1万円まで、Suicaはチャージ上限が2万円までと制限があるのに対し、QUICPay+は上限が無いので、家電など高額商品の決済にも使用可能という恩恵があります。
その他に、セゾンカード保有者が加入できる保険のうち、お買物安心プラン[Y]が優秀で月額300円で、セゾンカードで買ったもの以外でも、日本国内で盗難、破損、火災など偶然な事故で損害を負った場合は、携行品損害補償として限度額10万円[自己負担額1,000円]まで補償。モバイル端末も対象になっており、私もプラチナデビットのモバイル端末保険から乗り換え加入しました。
6.ビックカメラSuicaカード
- ブランド:JCBまたはVISA
- 年会費:524円(税込)(年1回利用で無料)
- 追加カード・機能:Suica
- 海外・国内旅行傷害保険:最高1,000万円
- 主なサービス:モバイルSuicaへチャージでポイント付与(1.5%相当)、ビックカメラ・コジマポイント優待
- ポイント還元率:1%相当(ビッグポイント0.5%+JRE POINT0.5%※1000円に付き5POINT)
ビックカメラSuicaカードは年会費実質無料のViewカードです。
Suicaに高還元率でチャージする方法として昔はViewカード一択でしたが、今はTOYOTA Wallet経由など他のお得ルートもあります。ただし、東海道新幹線の「エクスプレス予約」(Viewカードはグリーンプログラムの対象になり、普通車指定席の値段でグリーン車が利用できるようになるポイントが貯まります)や、えきねっとでの切符の予約をお得に行うため、また、モバイルSuicaのオートチャージで利用するためのカードとして、Viewカードが活躍しています。
SuicaのオートチャージはViewカードの特権となっています。Suicaはチャージ上限が20,000円と比較的低いので、オートチャージの設定は安心。また、モバイルSuicaとApple Watchの連携が非常に便利で、最近は手ぶらでスマホすら出す必要がありません(モバイルSuicaはエクスプレスカード設定が可能なので、他の決済方法と異なり何も触らずにかざすだけで決済できます)。
ビックカメラでの支払いは、Suica払いは現金と同率の10%還元となるので、チャージポイントと合わせると11.5%還元です。
溜まったJREポイントはモバイルSuicaへチャージして使用しています。
番外編:セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
- ブランド:AMEX
- 年会費: 11,000円(インビテーションで発行すれば年1回利用で無料)
- 追加カード:ETCカード(無料)、家族カード(1,100円、ただし本会員が年会費無料の間は家族カードも無料)
- 付帯機能:QUICPay(Apple Pay)、アメックスコンタクトレス(CL)
- ポイント還元率:0.75%
- 国内・海外旅行傷害保険:最高5,000万円(利用付帯)
- ショッピング補償:年間200万円
- 主なサービス:LOFT優待5%OFF、コナミスポーツクラブ優待、空港ラウンジ利用、手荷物無料宅配、プライオリティ・パス(年会費11,000円)、セゾンマイルクラブ<JAL>(年会費4,400円)、アメリカン・エキスプレス・コネクト優待
インビテーションで年会費無料で持つことができるゴールドカード。以前はセゾンクラッセ★6で還元率も1.25%と高性能なメインカードでしたが、残念ながらセゾンクラッセが2022年8月31日で廃止となりベンチに降板となりました。
ただ、アメックスキャッシュバックが比較的頻繁に開催されていて、キャンペーン店舗で30%還元等の恩恵があるのでたまに利用しています。
アメックスカードはAU PAYやKyashに紐づける事が可能なので、各種プリペイドカードのチャージ元としても使えます。
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