クレジットカードからのチャージでポイント2重取りができることで、注目のKyashのサービス。
2020年9月7日のアップデートで不正利用時の補償制度の開始や、Kyashの残高を銀行口座へ出金できるようになるなど、変更がありました。
今回、さらに大きな変更として、Kyash Cardが本人認証サービス(3Dセキュア)に対応しました!!※Kyash Card LiteとKyash Card Virtualは3Dセキュア未対応
これによりなりすましによる不正使用を防止することになりますが、一番のポイントは3Dセキュア対応により「d払い」「楽天pay」「paypay」にクレジットカードとして登録ができるようになります。コード払いは使えるけどクレジットカード不可のお店でも、間接的にクレジットカード払いが出来る事になるので現金管理が楽になりますし、なによりポイントがお得です(d払いはポイント3重どり)。
更に2020年12月8日のアップデートでは、「残高利息」サービスが開始され、残高に1%の利息が毎月付与されるとのことでしたが、中止となりました。
公式「残高利息」サービスの内容見直しおよびその他アップデートについて
ただし、クレジットカードで入金した残高に対するポイント還元上限は1200ポイント/月から、500ポイント/月が上限への変更は予定通り実施されるようです。
Kyashって何?
もともとは、メールアドレス、携帯電話番号だけですぐに発行できるVISAのバーチャルなプリペイドカードで、クレジットカードを持てない人でも、ネット上での支払いに使用できるというサービスでした。
また、個人間送金の機能を持つアプリです(妻と費用の精算に使用しています)。
2018年6月にリアルカードの発行が始まり、実店舗でもVISA加盟店で使用可能となり、当時は常時ポイント2重取り(+2%還元)で一気に注目度が高まりました(現在は+1%還元になっています)。
とりあえず、アプリをインストールしてメアドなどを登録すればKyash Card Virtualが発行でき、オンライン利用から簡単に始められます。
2020年春にリニューアルし、新たにICチップを搭載したKyash Cardと、Kyash Card Lite(従来のKyashリアルカード)、Kyash Card Virtualの3種類のカードが発行されるようシステムが変更されました。
もし、これから作るのであればKyash Cardが還元率が高くておすすめです。ただし発行手数料900円がかかるので、ポイント還元率1%として9万円以上使わないと元が取れません(カードの有効期限の5年間の間に)。
Kyash Cardのメリットと旧サービスから改善点
新しいKyash Cardのメリットと、従来からの改善点を以下にざっと挙げました。
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- 年会費無料
- 利用額の1%を翌月キャッシュバック
残高に年率1%の利息を付与- クレジットカードからのチャージで、クレジットカードのポイントを二重取り可能
- Apple Pay、Google Payに登録可能(QUICPay+もポイント還元対象)
- Apple Watchで支払いが可能(QUICPay+)
- VISAタッチ決済で非接触決済可能
- 決済時にリアルタイムに通知がくる(アプリからカードのロックが可能)
- 暗証番号入力に対応(ICチップ搭載)
- 海外店舗でも利用可能に
常時+1%還元はありがたい
やはりポイントは還元率の高さと、クレジットカードとの紐付けでポイントの2重取りが可能という点です(注:紐付け出来るクレジットカードはVISAかMastercardのみ。JCB不可)。
最近は楽天カードなど1%還元のクレジットカードが普及していますが、例えば楽天カードでチャージしたKyashカードで支払うことで合計2%の還元となります。
私自身は、メインのANA VISAワイドゴールドカードを自動チャージで紐づけており、合計約2.65%(1%+約1.65%)の還元を得ています。
ただし、2020年12月11日以降は決済によるポイント還元上限が下表の通り変更となります。
従来は1200ポイント/月(12万円の利用分)が上限だったものが、クレジットカード等から入金の場合、500ポイント/月(5万円の利用分)が上限となります。
QUICPay+としてApple Pay、Google Payに登録可能
2020年4月10日からは、Kyash Card、Kyash Card Lite、Kyash Card VirtualがApple Payに対応しました!!
これにより、QUICPay+として使用できるので、Apple WatchやiPhoneだけで、非接触決済ができるようになりました。Google Payには2018年10月から対応していたようですが、iPhoneユーザーもようやくです。
あと、リアルタイム通知も地味ですがありがたい。カードを利用すると即座にiPhone(Apple Watch)に通知が来ます。
不正利用時の補償制度が適用に
以前まではKyashは「不正利用の損害に対して一切責任を負わない」と利用規約に明記していました。
実際、ネット上ではKyashの不正利用の報告が非常に多く、私も常時カードをロックをするなど防衛策をとっていましたが、ようやく2020年9月7日より不正利用時の補償制度が適用開始されました。
銀行口座の入出金が可能に
従来の登録カード・セブン銀行・コンビニ・銀行ATM(ペイジー)からの入金に加えて、2020年9月7日付のアップデートにより、本人確認アカウント(本人確認を行いKyash Cardを有効化しているアカウント)は、銀行口座からKyashへ直接入金できるようになりました。
現在の対応銀行は下記の11行。
また、Kyashの残高を銀行口座へ出金できるようになりました。こちらは全銀ネットを利用しているほとんど全ての金融機関の銀行口座が対象。
ただし、出金は手数料220円(税込)がかかります。
これは銀行口座、セブン銀行ATM、コンビニ、銀行ATM(ペイジー)から入金された残高のみが送金・出金可能ということで、クレジットカード/デビットカードからチャージした残高やKyashポイント分は送金が出来なくなっています。
Kyash Cardのデメリット
一方で、Kyash Cardのデメリットとして以下のような点があります。
不正利用に対する補償がない※2020年9月7日以降は補償制度が始まりました- 発行手数料900円(カードの有効期限 5年が切れた後は発行手数料を払って再発行が必要)
3Dセキュア(クレジットカード本人認証サービス)未対応※2020年11月17日より対応- 月あたりのポイント還元上限決済金額は12万円まで
- 購入した商品が壊れたり、盗まれたりした時に、クレジットカードのお買物安心保険等は使えない
- 利用できない店舗がある
- キャッシュバック対象外の取引がある
利用できない店舗がある
基本的にVISA加盟店でが利用可能ですが、公式サイトによると、以下の場合は使用できません。
結構あります。新しいKyash Cardになって緩和されても良いんだけど。
- 毎月の継続的なお支払いや、自動更新手続き(契約)が発生する加盟店
- 一部の月額・継続契約の利用料金のお支払い
- ガソリンスタンドでのお支払い
- 高速道路通行料金でのお支払い
- 航空会社、航空券予約、購入
- ホテル(ホテル内の店舗)でのお支払い
- レンタカーのご利用料金のお支払い
- 各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ代金のお支払い
nanacoクレジットチャージ/楽天Edy/Vプリカ などへのチャージ - 公共料金/電話料金/衛星放送・CATV視聴料/インターネットプロバイダー利用料/WiMAXサービス利用/新聞購読料(電子版含む)/保険料/レンタルサーバ/ウオーターサーバ定額サービス/通信教育/各種月会費など
紛失、盗難、不正利用時の補償について
これまでKyashは、不正利用に対する補償がありませんでした。
カード番号が漏れると、注意していても不正利用される可能性あるので、私個人としては、限度額を下げるとか、常時ロックしておくとか、せっかくの利便性を損なってしまう対応をしていました。
2020年9月7日より、不正利用時の補償制度を利用規約に明記し、対応が開始されました!
公式HP不正補償制度について
「本人確認アカウント」が補償対象となります。
ただし、以下の場合には補償対象外となるので注意しましょう。
- 不正利用による損害の発生から10日を経過している補償申請
- Kyash会員の故意もしくは重過失、又は法令違反に起因する不正利用
- Kyash会員が行った不正利用(第三者に強要されて行った不正利用含む)
- 前回の補償から1年以内の補償申請である場合
- 損害の発生及びその拡大の防止努力をしない場合、損害調査への協力をしない場合
キャッシュバック対象外の取引について
Kyashカードのキャッシュバック対象外の取引については、以下の公式ページにまとめられています。
- 交通機関への支払い(定期券、乗車券、切符、回数券、特急券などの料金)
- 鉄道、バス、モノレール、ケーブルカーなど
- モバイルSuicaアプリでの購入、チャージ
- Apple Pay/Google Pay経由によるモバイルSuicaアプリでの購入、チャージ
- 寄付のお支払い
- 公共料金のお支払い
- 各種税金、ふるさと納税のお支払い
- 年金のお支払い
- Yahoo!公金支払い
- 郵便局でのお支払い(実店舗・オンライン)
- 金券、商品券や有価証券等の現金同等物の購入
いまのところ、Kyash残高から現金で引き出す手段が無いのですが、Amazonギフト券が購入できるので、いざとなったら1円残らず引き上げる事が可能です。
Kyash Cardは利用不可の店舗さえ注意すれば、ほぼクレジットカードと同じ様に使用できますし、QUICPay+で非接触即時決済可能となったので、QRコードのように面倒くささもありません(QRコードと違ってスマホの電波が入らなくても使える)。
是非導入をオススメします。
今最大のライバルは、LINE Payクレジットカードでしょうか。こちらは、4月下旬発行申し込み開始予定で詳細がまだわからない部分がありますが、2021年4月30日まで3%還元を謳っているため、最初の1年は積極的に使いたいところです。
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